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【世界一周卒業旅行】その2:親のマイルでANA世界一周航空券を買っちゃう(解説編)【すねかじり】

ブログって書くの大変だね.なかなか続かない.

かしこまって書くのやめようかな!!

さて!!

前回の記事で,卒業旅行で世界一周することを決心しました.
www.daitai-daidai.com


今回から数回にわけて,この弾丸世界一周のメインの交通手段である飛行機のチケット,つまり航空券を発券した話をします.

それで,今回発券した航空券はマイルで購入する,ANA世界一周特典航空券です.それを自分のマイルではなく,父親のANAマイルを使いました.(おとうさんありがとうありがとう)

これがなければ世界一周なんて到底不可能だった.お金的に.

これから何回かに分けて,

  • 世界一周特典航空券とは?
  • ルートプランの立て方
  • 家族のマイルで予約,発券する方法

というポイントを主に解説していきたいと思います.

要するに,世界一周でしかも特典航空券を他人(自分のじゃないという意味で)のマイルで発券するなんてめんどくさそうなことをやった体験談を書きたいと思います.

(完全に親のすねをかじっているので,そういうので嫌な気分になる方は読まないほうがいいと思います.別にお金をもらったわけでもないですが.)

今回は導入として,ANA世界一周特典航空券の解説をしていこうかなと思います.

世界一周特典航空券ってなんやねん

名前だけでわくわくしますね.

特典航空券とは

要するに飛行機のタダ券ですね.

ご存知の通り,ANAやJALなんかの航空会社のマイレージサービスの一環で,貯めたマイルを航空券に交換できるサービスがあります.
その航空券のことを特典航空券といいます.

例えば,ANAであれば,14,000マイルで東京-沖縄の往復,45,000マイルで東京-ロンドンの往復チケットに交換できます.(ともにローシーズン)

www.ana.co.jp

また,ANA,JALともに自社の運航便だけでなく,提携航空会社のチケットもマイルで交換することができます.例えば,ANAと提携しているユナイテッド航空のチケットをANAのマイルを使ってゲットする,なんてこともできるわけです.

ANAもJALも提携航空会社の数は非常に多く,マイルがあれば世界中へ飛んでいくことができます.

夢がある.

ちなみにANAもJALも国内線だとマイルだけで交換できますが,国際線はマイルに加え,諸経費(燃油サーチャージや税金など)が必要になります.(これが意外と高い)

世界一周のための特別な特典航空券

そんな特典航空券ですが,これを使えば,(ほぼ)無料で世界一周することだってできてしまいます.しかも,通常の特典航空券より少ないマイルで!!

それが,世界一周特典航空券です.

世界一周特典航空券は通常の特典航空券とは違う方式で必要マイル数が決まり,ほとんどの場合で必要マイル数が少なくなります.
一方でルールや発券の方法なども通常の特典航空券とは異なり,少しややこしいです.

ANAもJALも世界一周特典航空券の取り扱いはしているようですが,ここからは,今回利用しているANA世界一周特典航空券に絞って説明していきます.

ANA世界一周特典航空券のルール

実は,「世界一周特典航空券」というのは正式な名称ではなく,ANAの提携会社特典航空券の中で世界一周の旅程に関して特別な必要マイル数やルールが定められているだけです.
そのルールに沿って発券する特典航空券を俗に「世界一周特典航空券」と呼んでいるわけです.

以下に,通常の特典航空券との違いを絡めながら,そのルールを解説していきます.(参考:ANA公式ページ

必要マイル数

これが最大の違いです.通常の特典航空券は,世界中をゾーンにわけ(アジアとか北米,欧州など),どこのゾーンからどこのゾーンまで飛ぶのかによって,運賃が決まります.また,ANA便のみの旅程(提携航空会社特典航空券でない)の場合,必要マイル数はシーズンごとに異なります.例えば,夏休みのハワイ行きは高いわけです.(参考

アメリカなら往復50,000マイル,ヨーロッパなら往復55,000マイルって感じですね.

一方で,世界一周特典航空券は,全旅程の距離を基準として,必要マイル数が決まります.

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世界一周特典航空券必要マイル数(引用:ANA公式サイト)

エコノミーなら38,000マイルから発券できるんですね!安い!(総旅程7,000マイル未満なんて,そんな旅程あるのかは知りませんが)

例えば,成田-ニューヨーク-フランクフルト-シンガポール-成田のシンプルな旅程(公式ホームページの例)ですと,前旅程の距離は20,315マイルとなり,エコノミーであれば85,000マイルで発券できますね.ヨーロッパ往復の約1.5倍で世界一周できるのですから結構安いのではないでしょうか.

利用できる航空会社

通常の特典航空券であれば,ANAの全ての提携航空会社を利用することができますが,世界一周旅程の場合はスターアライアンスに加盟している航空会社しか利用することはできません.
とはいえ,スターアライアンスは世界最大の航空連合なので,世界中を十分網羅することができます.有名どころだと,アメリカのユナイテッド航空やドイツのルフトハンザ,アジアだと中国国際航空やシンガポール航空なんかですね.

ANAの公式サイトに詳しい提携先のリストがあります.

旅程の制限

特典航空券を世界一周特典航空券として発券するには,次のルールを満たしている必要があります.ANA公式サイトの内容を箇条書きにしてみます.

  1. 太平洋、大西洋を1回ずつ飛行機を利用して横断する.
  2. ルートは東回り、あるいは西回りのどちらかで逆回りはできない.
  3. 途中降機(ストップオーバー)は出発地と最終帰着地の間で最大8回まで.(ただし欧州での途中降機は3回まで、日本国内での途中降機は4回まで)
  4. 出発国に戻る最後の国際線搭乗は、最初の国際線搭乗から10日目以降.
  5. 旅程は最大12フライト区間に加え、最大4区間の「地上移動・同じ都市での異なる空港間移動」が可能.

1.に関してはいいでしょう.世界一周だし.
2.に関しては少し迷いますが,どうやら,太平洋,大西洋を挟まなければ,同じ大陸間であれば逆戻りできるようです.今回発見した旅程にもそのような部分があります.
3.について,途中降機(ストップオーバー)というのは,旅程の途中において,その都市(空港)24時間を超えて滞在することです.従って,24時間以内の滞在「乗り継ぎ」はこの回数には含みません.よって世界一周の旅程のなかで最大8都市は24時間を越えてゆっくり観光できるということですね.しかし,欧州と日本国内にはそれぞれ制限があるみたいです.従って,この券でヨーロッパ周遊などは難しいようです.
4.は読んで字のごとくですね.従って,世界一周特典航空券で世界一周旅行をするためには最小でも10日間はかけないといけません.社会人になったらなかなか難しいでしょうね...
5.に関しては,3.と似てるんですが,これは,途中降機,乗り継ぎを含めて最大12フライトしかできないということです.また,「地上移動・同じ都市での異なる空港間移動」というのは,航空機以外の方法で空港間を移動することです.4区間までは,都市間をバスや電車等で移動することができます.また,別に航空券を取ることでここも航空機で移動することができます.

こんな感じですね.けっこうややこしく,このため予約時にこれらのルールを満たしているか確認するための時間を必要とします.ややこしや.

予約方法

通常の特典航空券であればANAウェブサイトより予約・発券ができますが,世界一周特典航空券に関しては,ウェブから予約・発券することができず,ANAのサービスセンターに電話する必要があります.

この点はけっこうデメリットが大きいです.
まず,電話による発券ではウェブでは発生しない手数料2,160円が発生します.また,電話する先もフリーダイヤルではないので電話代も発生します.予約,発券,(変更)と数回は電話することになるので,地味に出費になります.
あと,サービスセンターが込み合っていてなかなか電話が繋がらないこともあり,けっこう待たされることがあります.その間も電話代が発生するので... けっこうな金額になります.


以上,通常の特典航空券との違いです.
ちょっとややこしいですね.このややこしいルールにのっとって予約を取るのに少し苦労しました.

そこで,次回はルートプランの立て方について,解説をアップしたいと思います!

次の記事ー
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目次
【世界一周卒業旅行】その1:卒業旅行は世界を一周しよう【決意】 - だいたいだいだい
【世界一周卒業旅行】その2:親のマイルでANA世界一周航空券を買っちゃう(解説編)【すねかじり】 - だいたいだいだい
【世界一周卒業旅行】その3:ANA世界一周特典航空券のルートプラン作成の方法【やっておくとあとが楽だよ】 - だいたいだいだい
【世界一周卒業旅行】その4:親のマイルでANA世界一周航空券を買っちゃう(予約編)【特典利用者登録?誰から電話?】 - だいたいだいだい